01Word order
語順 ―― 英語は「動詞の位置」ではなく「席の順番」で決まる
ドイツ語は「1番目の枠を誰が取るか」で動詞の位置が動いたが、英語では動詞は主語のすぐ後ろから動かない。代わりに厳しいのはSVO の順番そのものと、副詞をどこに挟むか。日本語は語順が自由なぶん、ここが最初の壁になる。
| 枠 | 1 | 2 | 3 | 4 |
| 基本 | S | V | O | (場所)(時) |
| She | bought | a ticket | at the station yesterday | |
| 先頭に副詞を出しても | Yesterday | she | bought | a ticket |
対比ドイツ語なら Gestern kaufte sie… と主語が動詞の後ろへ退く。英語は Yesterday she bought… のまま。英語の文頭副詞は文の「外」に付いているだけで、中の席順には触らない。ここが両言語の最大の分かれ目。
副詞の定位置 ―― 3つだけ覚える
| 種類 | 置き場所 | 例 |
| 頻度 (always / often / never) | 一般動詞の前、be動詞の後 | I always get up at six. / He is always busy. |
| 助動詞があるとき | 助動詞と本動詞のあいだ | I have never been there. |
| 様態・場所・時 | 文末に 様態 → 場所 → 時 の順 | She sang beautifully at the hall last night. |
禁止動詞と目的語のあいだに副詞を挟まない。 I like very much coffee は不可。I like coffee very much. 目的語は動詞にくっついている、と覚える。
目的語が2つあるとき
Could you lend me your charger?
充電器を貸してくれる?(人 → 物 の順)
Could you lend your charger to me?
同じ意味。物を先に出すときは to / for が要る
なぜ「人 → 物」で並べるときは前置詞が要らない。順を入れ替えた瞬間に to(lend, give, send…)か for(buy, make, cook…)が必要になる。どちらの動詞かは「相手がいないと成立しない行為か」で分かれる。
02Tense map
時制の全体像 ―― 3×4 の升目で見る
英語の時制は「いつ(過去・現在・未来)」×「どう捉えるか(単純・進行・完了・完了進行)」の掛け算。個別に暗記するのではなく、縦の3列は時間、横の4列は見方と押さえると、知らない形も自力で組める。
| 単純 | 進行 (be + -ing) | 完了 (have + p.p.) | 完了進行 |
| 過去 | worked | was working | had worked | had been working |
| 現在 | work(s) | am/is/are working | have/has worked | have been working |
| 未来 | will work | will be working | will have worked | will have been working |
読み方進行は「途中である」、完了は「基準時までの積み重ね・その結果」。この2つを足したのが完了進行。形は必ず have + been + -ing の順で、例外はない。
日本語の「〜た」と噛み合わない場所
| 日本語 | 英語 | 違い |
| 財布をなくした | I lost my wallet. | なくした事実だけ(今どうかは不明) |
| 財布をなくした(=今も無い) | I have lost my wallet. | 今の状態まで含む |
| 3年働いている | I have worked here for three years. | 「〜している」でも現在形では言えない |
要点日本語の「〜た」は過去形と現在完了の両方に化ける。逆に「〜している」も現在進行形と現在完了の両方に化ける。訳から入ると必ず迷うので、「今とつながっているか」で決める。詳しくは04節。
03Present vs Progressive
現在形と現在進行形 ―― 「いつもの話」か「今の話」か
現在形はその人・物の性質や習慣を述べる形で、「今この瞬間」を指さない。今まさに起きていることは進行形が担当する。
| 現在形 | 現在進行形 |
| 意味 | 習慣・性質・一般的事実 | 今している最中・一時的な状態 |
| 例 | I work at a bank. | I'm working from home this week. |
| 相性のよい語 | always, usually, every day | now, right now, at the moment, this week |
進行形にしない動詞(状態動詞)
「動作」ではなく「状態」を表す動詞は、進行形になじまない。途中という概念が無いため。
| 種類 | 動詞 |
| 心の状態 | know, believe, mean, want, need, like, prefer, remember |
| 知覚 | see, hear, smell, taste, seem, look(〜に見える) |
| 所有・関係 | have(持っている), own, belong, contain, cost |
I know what you mean.(○) / I am knowing(×)
「知りかけている途中」は無いので進行形にできない
We're having dinner now.
have が「食べる」という動作のときは進行形にできる
例外の考え方同じ動詞でも意味が動作寄りに変わると進行形が使える。I'm seeing a doctor tomorrow(会う)/You're being rude(今だけ失礼にふるまっている)。「一時的か」で切り替わると理解しておけば丸暗記が要らない。
現在進行形が「近い未来」を表す
I'm meeting her at seven.
7時に彼女と会う(もう決まっている予定)
The train leaves at 6:40.
列車は6時40分発(時刻表など動かせない予定は現在形)
04Past vs Present Perfect
過去形と現在完了 ―― 日本語話者の最大の関門
どちらも日本語では「〜た」になるので訳では区別できない。判定はひとつ、「話の焦点が過去の一点にあるか、今にあるか」。
| 過去形 | 現在完了 |
| 視点 | 過去のある時点を指さす | 今の状態を、過去から説明する |
| 過去の時を表す語 | 付けられる (yesterday, last week, in 2019, ago) | 付けられない |
| 例 | I lost my wallet yesterday. | I have lost my wallet.(だから今困っている) |
判別法迷ったら「いつ?」と聞き返せるかを試す。聞き返せる=過去形。have lost に yesterday を足せないのは、現在完了が「今の話」だから。時を指す語と衝突すると考えれば、規則ではなく必然として覚えられる。
現在完了の3つの顔
| 用法 | 目印 | 例 |
| 継続(今も続く) | for, since, how long | I've worked here for three years. |
| 経験 | ever, never, before, once | Have you ever been to Osaka? |
| 完了・結果 | just, already, yet | I've just finished the report. |
よくある誤りI have been to the station yesterday. → I went to the station yesterday.
When have you finished? → When did you finish?(when は過去の一点を聞く語なので現在完了と共存できない)
have been to と have gone to
She has been to London.
ロンドンに行ったことがある(今はここにいる)
She has gone to London.
ロンドンに行ってしまった(今ここにいない)
05Past perfect / Perfect progressive
過去完了と完了進行形 ―― 基準点をずらす
現在完了の基準点は「今」。その基準点を過去のある時点に移したのが過去完了。だから過去完了は単独では使わない――ずらす先の「過去の時点」が文中に要る。
出来事1(先)had leftthe office
出来事2(後・基準点)arrivedat eight
When I arrived, he had already left.
着いたときには、彼はもう帰っていた
I realized I had left my wallet at home.
財布を家に置いてきたと気づいた
要点単に「昔の話」だから過去完了、ではない。過去のある時点より前だと示したいときだけ使う。順番どおりに並べるなら過去形を2つ並べれば足りる:He left, and then I arrived.
完了進行形 ―― 「ずっと〜し続けてきた」
| 形 | 例 | ニュアンス |
| have been -ing | I've been waiting for an hour. | 今も待っている・そのしんどさが焦点 |
| have p.p. | I've waited for an hour. | 1時間待った、という事実 |
| had been -ing | She had been working there for years. | 過去の時点まで続いていた |
使い分け状態動詞(know, be, have など)は完了進行形にしない:I've known him for years.(been knowing)。03節の「途中という概念が無い」がここでも効いている。
06Future
未来の言い方 ―― will は「未来形」ではない
英語には形としての未来形が無く、will は「そう思う・そうする」という気持ちを表す助動詞。だから「決まっている予定」には別の形を使う。
| 形 | 使う場面 | 例 |
| will | その場で決めた・単なる予想・約束 | I'll get it.(今決めた) |
| be going to | 前から決めていた意図・兆候からの予測 | I'm going to apply for that job. |
| 現在進行形 | 予定が固まっている(相手・場所も決定) | I'm meeting her at seven. |
| 現在形 | 時刻表・スケジュールで動かせないもの | The train leaves at 6:40. |
Look at those clouds — it's going to rain.
今の兆候から予測している(will より根拠がある)
The phone is ringing. — I'll get it.
この瞬間に決めた行動。be going to は不自然
重要な例外時・条件を表す副詞節の中では、未来のことでも現在形を使う。 I'll call you when I get there.(when I will get)。if / when / before / after / as soon as / until が目印。「これから」の意味は主節の will が既に背負っているので、二重に付けない、と考えると納得しやすい。
見分け方同じ when でも、「いつ〜?」という名詞節なら will が入る:I don't know when he will arrive. 副詞節(〜するとき)か名詞節(〜かということ)かで扱いが変わる。
07Modals
助動詞 ―― 確信度と強制力のつまみ
助動詞は「事実」ではなく話し手の判断を足す。ほぼすべての助動詞が①推量(どのくらい確信があるか)と②義務・許可(どのくらい強制するか)の2つの顔を持つ。
推量 ―― 確信の強さ順
| 強さ | 語 | 例 |
| ほぼ確実 | must | He must be tired.(疲れているに違いない) |
| 可能性あり | may / might / could | She might be at work.(いるかもしれない) |
| ありえない | can't | That can't be true.(そんなはずがない) |
注意推量の否定は mustn't ではなく can't。mustn't は「〜してはいけない」という禁止で、意味の系統が違う。
義務・許可 ―― 強さ順
| 語 | 意味 | 否定にすると |
| must / have to | 〜しなければならない | mustn't = 禁止 / don't have to = 不要 |
| should / ought to | 〜すべき(助言) | shouldn't = しないほうがいい |
| can / may | 〜してよい(許可) | can't = してはいけない |
最頻出の落とし穴don't have to(する必要がない)と mustn't(してはいけない)は正反対。You don't have to come.=来なくていい/You mustn't come.=来てはいけない。
must と have to の違い
I must finish this today.
自分がそう思っている(内側からの義務)
I have to wear a uniform.
規則でそうなっている(外側からの義務)
形の制約助動詞は過去形も未来形も作れない(must → musted)。だから過去は had to、未来は will have to と、have to のほうで代用する。助動詞は2つ並べられない(will can → will be able to)のも同じ理由。
過去への推量 ―― 助動詞 + have + p.p.
| 形 | 意味 | 例 |
| must have p.p. | 〜したに違いない | He must have left already. |
| should have p.p. | 〜すべきだったのに(後悔) | I should have called you. |
| can't have p.p. | 〜したはずがない | She can't have seen me. |
| might have p.p. | 〜したかもしれない | They might have missed the train. |
08Articles
冠詞 ―― 日本語に無いので「毎回考える」しかない
日本語には冠詞が無いので、放っておくと全部抜ける。決め方は2段階:まず「相手がどれか特定できるか」、次に「数えられるか・単数か複数か」。
| 状況 | 冠詞 | 例 |
| 相手にはどれか分からない(初出) | a / an | I bought a ticket. |
| 相手もどれか分かる(既出・唯一・限定つき) | the | I lost the ticket you gave me. |
| 数えられない/複数一般 | 無冠詞 | I need advice. / Dogs are loyal. |
判定法「どの〜?」と聞き返されるかで決める。聞き返されない=相手も分かっている=the。a は「数ある中の1つ」、the は「例のあれ」。
the が付く典型
| 理由 | 例 |
| 2度目に出てきた | I saw a dog. The dog was huge. |
| この世に1つしかない | the sun, the internet, the world |
| 後ろの語句で限定されている | the book on the shelf, the reason I called |
| 場面から明らか | Could you close the window?(この部屋の窓) |
| 最上級・序数 | the best option, the first floor |
冠詞が消える場所
| 種類 | 例 | 付けると意味が変わる |
| 施設を「本来の目的」で使う | go to school / be in hospital | go to the school=建物に行く(用事で) |
| 交通・食事 | by train, have lunch | — |
| 不可算名詞 | information, furniture, luggage, advice | a piece of information と数える |
日本語話者の癖「1つの」と訳せないと a を落としがち。可算名詞の単数は裸で置けないのが英語の鉄則。I have car. → I have a car. 迷ったら「単数なら必ず a か the か my か this のどれかが要る」と機械的に確認する。
09Countable / Uncountable
可算・不可算と数量表現
英語は名詞を「輪郭のあるもの」と「量として捉えるもの」に分ける。日本語にはこの区別が無いので、単語ごとにどちら扱いかを覚える必要がある。数量を表す語も、どちらに付くかで別語になる。
| 意味 | 可算名詞に | 不可算名詞に | 両方 |
| たくさん | many | much | a lot of / plenty of |
| 少しある | a few | a little | — |
| ほとんど無い | few | little | — |
| どれくらい | How many…? | How much…? | — |
a の有無で真逆a few friends=何人か友達がいる(肯定的)/few friends=友達がほとんどいない(否定的)。a が付くと「あることに焦点」、無いと「無いことに焦点」。little / a little も同じ。
日本人が可算だと思いがちな不可算名詞
| 語 | 意味 | 数えるときは |
| advice | 助言 | a piece of advice |
| information | 情報 | a piece of information |
| furniture | 家具 | a piece of furniture |
| luggage / baggage | 荷物 | two pieces of luggage |
| work | 仕事 | a job(数えるときは別語) |
| homework, research, progress | 宿題・研究・進歩 | 複数形にしない |
| news, weather, traffic | 知らせ・天気・交通量 | 単数扱い(The news is good.) |
同じ語でも扱いが変わる
Would you like a coffee?
コーヒー1杯(カップという輪郭がある)
I don't drink coffee.
コーヒーという飲み物一般(量として)
She has a lot of experience. / I had an experience I'll never forget.
経験(蓄積)/ひとつの体験(出来事)
考え方「可算・不可算」は名詞に固定された属性というより、その場でどう捉えているか。輪郭を持たせれば可算になる。だから丸暗記より「今、輪郭があるか」を毎回考えるほうが早い。
10Prepositions
前置詞 ―― at / on / in は「範囲の広さ」で並ぶ
時も場所も、点 → 面 → 空間という同じ順で at / on / in が並ぶ。個別に暗記するより、この一本の軸で捉えるほうが応用が利く。
| at(点) | on(面・線) | in(空間・内側) |
| 時 | at 7:00, at noon | on Monday, on May 5 | in May, in 2026, in the morning |
| 場所 | at the station, at the door | on the table, on the wall | in Tokyo, in the box |
例外の理由at night だけ in ではないのは、night が「時間帯」ではなく一点として捉えられているから(in the morning は幅のある時間帯)。on time(時間ぴったり)と in time(間に合って)の差も、点か幅かで説明できる。
期間を表す語の使い分け
| 語 | 意味 | 例 |
| for | どれだけの長さ | for three years |
| since | いつから(起点) | since 2019 / since I moved here |
| during | 〜のあいだ(+名詞) | during the meeting |
| while | 〜するあいだ(+文) | while I was waiting |
| by | 〜までに(期限) | Submit it by Friday. |
| until / till | 〜まで(継続) | Wait until Friday. |
| in | 今から〜後に | in ten minutes |
| within | 〜以内に | within ten minutes |
by と until期限が1回きりの動作なら by、状態が続くなら until。I'll finish it by six.(6時までに終える)/I'll be here until six.(6時までいる)。
方向・位置
| 語 | 意味 | 例 |
| to | 到達点へ | go to the office |
| for | 〜へ向けて(到達は言わない) | leave for Osaka |
| into / out of | 中へ/中から外へ | get into the car |
| through | 中を通り抜けて | go through the tunnel |
| across | 横切って | walk across the street |
| along | 〜に沿って | walk along the river |
注意discuss, marry, enter, attend, reach, mention は前置詞を取らない他動詞。discuss about/attend to the meeting は誤り。逆に apologize to 人 for 事、graduate from のように必須の前置詞もある。動詞と前置詞はセットで覚える。
11Phrasal verbs
句動詞 ―― 目的語をどこに置くかが本体
句動詞は「動詞+副詞(または前置詞)」。会話の骨格を作るのはこちらで、堅い1語動詞(postpone)より put off のほうが日常では圧倒的に多い。問題は目的語の位置で、これは3タイプに分かれる。
| 型 | 目的語の位置 | 例 |
| ① 分離可(動詞+副詞) | どちらでもよい | turn the light on / turn on the light |
| ① で目的語が代名詞 | 必ずあいだ | turn it on(turn on it) |
| ② 分離不可(動詞+前置詞) | 必ず後ろ | look after the baby / look after her |
| ③ 3語型 | 必ず後ろ | put up with it / look forward to it |
なぜ代名詞は挟むのか代名詞はすでに分かっている情報なので、文の後ろ(新情報の位置)に置けない。英語は「古い情報が前・新しい情報が後ろ」で並ぶ言語なので、turn on it は情報の重さが逆さまになって不自然になる。
副詞の意味が読めると推測できる
| 副詞 | コアの感覚 | 例 |
| up | 完全に・上へ・出現 | eat up(平らげる), show up(現れる), give up |
| out | 外へ・尽きる・はっきりさせる | run out of, figure out, eat out |
| off | 離れる・切る | take off, put off, call off |
| on | 接触・継続 | put on, go on, keep on |
| over | 越える・全体に | get over, take over, go over |
| through | 通り抜ける・最後まで | go through, get through |
学習法句動詞は丸暗記が効きにくい。副詞のコアの感覚 × 動詞で意味を推測し、外れたものだけ個別に覚えると効率がよい。単語帳タブの「句動詞①②」は、この感覚を作るための60個。
12to V / V-ing
to不定詞と動名詞 ―― 「これから」か「すでに」か
どちらを取るかは動詞ごとに決まっているが、丸暗記する必要はない。to不定詞は前を向いた未実現のこと、動名詞は既に起きていること・一般的な行為という傾向で、9割は説明がつく。
| タイプ | 動詞 | 例 |
| to V だけ(これから) | want, hope, decide, plan, promise, refuse, agree, manage, afford, offer | He refused to answer. |
| V-ing だけ(既に・一般) | enjoy, finish, avoid, mind, give up, keep, suggest, consider, admit, practice | Try to avoid going at rush hour. |
| どちらもOK(意味ほぼ同じ) | like, love, hate, begin, start, continue | I like cooking / to cook. |
意味が変わるペア ―― ここが試験でも会話でも効く
| 動詞 | to V | V-ing |
| remember | 忘れずに〜する(これから) Remember to call her. | 〜したのを覚えている(過去) I remember calling her. |
| forget | 〜するのを忘れる | 〜したことを忘れる |
| try | 〜しようと試みる(努力) I tried to open it. | 試しに〜してみる Try turning it off and on. |
| stop | 〜するために立ち止まる(目的) He stopped to smoke. | 〜するのをやめる He stopped smoking. |
| regret | 残念ながら〜する | 〜したことを後悔する |
読み方すべてto=まだ起きていない/-ing=すでに起きたで一貫している。stop to smoke は「吸うために止まる」=吸うのはこれから、stop smoking は「吸っていたのをやめる」=すでに吸っていた。
前置詞の後ろは必ず -ing
I'm looking forward to seeing you.
この to は前置詞なので to see にはならない(頻出の罠)
She's good at explaining things.
前置詞 at のあと
Thank you for waiting.
前置詞 for のあと
見分け方look forward to / be used to / object to の to は前置詞。判定は「to のあとに名詞を置けるか」――look forward to the trip と言えるなら前置詞なので -ing が来る。
13Relative clauses
関係詞 ―― 名詞の後ろから説明を足す
日本語は「私が昨日買った本」と前から修飾するが、英語は the book I bought yesterday と後ろから足す。この向きの逆転が読解・作文どちらでも壁になる。
| 先行詞 | 主格 | 目的格 | 所有格 |
| 人 | who / that | who(m) / that / 省略 | whose |
| 物・事 | which / that | which / that / 省略 | whose |
省略できるのは目的格だけ
the person who called me(○ 省略不可)
who が主語の位置=省略すると動詞が2つ並んで壊れる
the person (who) I called(○ 省略可)
who が目的語の位置=後ろに「主語+動詞」が残る
判定法関係詞の直後が動詞なら主格(省略不可)、直後が主語なら目的格(省略可)。これだけで判別できる。
コンマの有無で意味が変わる
| 形 | 意味 | 例 |
| コンマなし(限定) | どの〜かを絞り込む | I have two sisters who live in Tokyo.(他にも姉妹がいる) |
| コンマあり(非限定) | 補足情報を足すだけ | I have two sisters, who live in Tokyo.(姉妹は2人だけ) |
注意コンマありの非限定用法では that は使えない。また、固有名詞(Tokyo, Anna など)は既に1つに決まっているので、続けるならコンマ付きになる。
what と前置詞の位置
That's not what I meant.
what=the thing which。先行詞を含むので前に名詞を置かない
the house which she lives in / the house in which she lives
前者が口語、後者が硬い書き言葉。in を前に出したら that は使えない
14Passive
受動態 ―― 「誰がやったか」を言わないための道具
受動態は be + p.p.。使う理由は「受け身に訳したいから」ではなく、行為者が不明・どうでもいい・言いたくないとき、または話題の中心を目的語のほうに置きたいとき。ビジネス文書と論文で多用されるのはこのため。
| 時制 | 形 | 例 |
| 現在 | is / are + p.p. | The report is reviewed every month. |
| 過去 | was / were + p.p. | The budget was approved yesterday. |
| 現在完了 | have been + p.p. | The date has been changed. |
| 助動詞つき | will / must be + p.p. | Costs will be reimbursed. |
| 進行 | is being + p.p. | The system is being updated. |
by は普通いらない受動態の8割以上は by 〜 を付けない。付けるのは行為者が新情報で重要なときだけ:The novel was written by a teenager.
受動態にできない動詞
理由目的語を取らない自動詞は受動態にできない。happen, occur, appear, arrive, rise, belong, consist など。The accident was happened. は典型的な誤り。日本語で「〜された」と訳せるかどうかは判定に使えない。
by 以外の前置詞を取る決まり文句
| 表現 | 意味 |
| be interested in | 興味がある |
| be surprised at / by | 驚く |
| be satisfied with | 満足している |
| be known for(〜で有名)/ to(〜に知られる) | 知られている |
| be covered with | 覆われている |
15Comparison
比較 ―― 形は3つ、あとは相手の書き方
原級・比較級・最上級の3つ。日本語には比較級という語形が無いので、形容詞を変形させるという発想自体に慣れが要る。
| 語の長さ | 比較級 | 最上級 | 例 |
| 1音節 | -er | the -est | cheap → cheaper → the cheapest |
| 3音節以上 | more 〜 | the most 〜 | expensive → more expensive |
| 不規則 | good/well → better → best / bad → worse → worst / many/much → more → most / little → less → least | |
| 型 | 形 | 例 |
| 同じくらい | as 原級 as | It's as expensive as the other one. |
| 〜ほど…ない | not as 原級 as | It's not as cheap as I expected. |
| より… | 比較級 than | This route is faster than that one. |
| いちばん… | the 最上級 (in / of) | He's the most reliable person on the team. |
よく落とすところ
| 誤り | 正しい形 | 理由 |
more cheaper | cheaper | 比較級を二重にしない |
than me is | than I am / than me | than のあとは主格でも目的格でもよいが、動詞を残すなら主格 |
very better | much / far better | 比較級を強めるのは much, far, a lot, even |
Tokyo is bigger than any city. | …than any other city | 自分自身を比較対象から外す |
よく使う型
The sooner, the better.
早ければ早いほどよい(the 比較級, the 比較級)
It's getting colder and colder.
だんだん寒くなっている
It cost twice as much as I expected.
予想の2倍かかった(倍数は as の前)
16Conditionals
if の4段階 ―― 時制を1つずらすと「ありえない話」になる
英語の仮定法は、時制をわざと1つ過去にずらすことで「現実ではない」と示す仕組み。ずらし幅が距離感を表している、と捉えると全部つながる。
| 型 | if 節 | 主節 | 意味 |
| 0 一般論 | 現在形 | 現在形 | If you heat water, it boils. |
| 1 ありうる未来 | 現在形 | will + 原形 | If it rains, we'll take a taxi. |
| 2 現在の非現実 | 過去形 | would + 原形 | If I had time, I would go. |
| 3 過去の非現実 | had p.p. | would have p.p. | If I had known, I would have called. |
なぜ過去形なのか過去形は「今から遠い」ことを表す形。時間的に遠い(過去)にも、現実から遠い(仮定)にも同じ形を使う。過去形=距離と理解すると、Could you…? や I was wondering if… が丁寧になる理由も同じ仕組みだと分かる。
were と 混合型
If I were you, I'd apologize.
仮定法では主語が I / he でも were を使う(口語では was も可)
If I had studied harder, I would be a doctor now.
過去の非現実 → 現在の結果(3型と2型の混合)
if を使わない仮定
| 表現 | 意味 | 例 |
| I wish + 過去形 | 〜ならいいのに(現在) | I wish I had more time. |
| I wish + had p.p. | 〜だったらよかった(過去) | I wish I hadn't said that. |
| as if + 過去形 | まるで〜のように | He talks as if he knew everything. |
| without / but for | 〜がなければ | Without your help, I couldn't have finished. |
| otherwise | そうでなければ | I left early; otherwise I would have missed it. |
17Questions & negation
疑問文・否定文 ―― do はどこから来るのか
英語の疑問文は「助動詞を主語の前に出す」だけ。助動詞が無い文には、そのために do / does / did を借りてくる。これが do 支援(do-support)と呼ばれる仕組み。
平叙Youworkhere
助動詞を借りるDoyouwork here?
既に助動詞があるHaveyoufinished?
要点do を借りたら本動詞は原形に戻る。時制や3単現の -s は do 側が背負うから:Does he work…?(works)/Did you go…?(went)。
間接疑問 ―― 文の中に入ると語順が戻る
Where is she? → Do you know where she is?
名詞のかたまりになるので、主語+動詞の順に戻る
What time does it start? → I'm not sure what time it starts.
do も消える
付加疑問と否定疑問への答え方
| 本文 | 付加疑問 |
| You're coming, | aren't you?(肯定 → 否定) |
| You don't smoke, | do you?(否定 → 肯定) |
| Let's go, | shall we? |
日本語話者の最大の罠否定疑問に対する Yes / No は日本語と逆になる。Don't you like it? に対し、好きなら Yes, I do.(日本語では「いいえ、好きです」)。英語は質問の形に関係なく、事実が肯定なら Yes。
部分否定と全体否定
Not all of them agreed.
全員が賛成したわけではない(部分否定)
None of them agreed.
誰も賛成しなかった(全体否定)
I don't think he's coming.
来ないと思う。英語は否定を前に出す(I think he isn't coming は不自然)
18Causative & perception
使役・知覚動詞 ―― 後ろが原形になる特別枠
ふつう「人に〜させる」は to V を取るが、make / let / have と知覚動詞だけは to が消えて原形になる。強制力の強さで語が変わる。
| 形 | 強さ・関係 | 例 |
| make + 人 + 原形 | 強制的にさせる | That story made me cry. |
| let + 人 + 原形 | 許可する・させてやる | Let me know when you're ready. |
| have + 人 + 原形 | 頼んでやってもらう(当然の関係) | I'll have him call you back. |
| get + 人 + to V | 説得してやってもらう(to が要る) | I got her to help me. |
| help + 人 + (to) V | どちらでもよい | She helped me carry the boxes. |
物が主語なら過去分詞
I had my bike repaired.
自転車を修理してもらった(自転車は「される」側)
I had my wallet stolen.
財布を盗まれた(被害の have)
判定法目的語がする側なら原形、される側なら過去分詞。これだけで have him call と have my bike repaired の使い分けが決まる。
知覚動詞 ―― 原形と -ing の差
| 形 | 意味 | 例 |
| see / hear + 人 + 原形 | 始めから終わりまで見た・聞いた | I heard him leave.(出て行くのを聞いた) |
| see / hear + 人 + -ing | その途中を見た・聞いた | I heard him singing.(歌っている最中) |
19it / there
it と there ―― 主語を空けておけない言語の工夫
日本語は主語を省ける。英語は主語の席を必ず埋めなければならないので、中身の無い主語 it と there が発達した。日本語話者が主語を落とすのは、この差が原因。
| 種類 | 役割 | 例 |
| 天候・時間・距離の it | 指すものが無い形式主語 | It's raining. / It's ten minutes on foot. |
| 形式主語の it | 長い主語を後ろに送る | It's hard to prove.(=To prove it is hard) |
| 形式目的語の it | 長い目的語を後ろに送る | I found it difficult to explain. |
| there is / are | 存在を新情報として出す | There's a long line at the counter. |
なぜ there が要るのか英語は「古い情報が前・新しい情報が後ろ」で並ぶ。A long line is at the counter. は新情報の a long line が先頭に来てしまうので不自然。中身の無い there を先に置き、新情報を後ろへ回すための構文。
there is と have の使い分け
There is a bakery in the neighborhood.
存在を伝える(初出)
My neighbor has three dogs.
所有者が主役のときは have
注意there is/are の後ろに the や my で特定された名詞は置かない。There is the book on the table. → The book is on the table. there 構文は「新情報を出す」ための形だから。
20Connectors
文のつなぎ方 ―― 品詞が違えば句読点も違う
「しかし」に当たる語は複数あり、どれを使うかで文の切り方が変わる。意味ではなく品詞で選ぶ。ここを外すと、内容が正しくても英語として崩れる。
| 品詞 | 語 | つなぎ方 | 例 |
| 接続詞 | but, and, so, because, although, while | 文と文を直接つなぐ | It rained, but we went out. |
| 接続副詞 | however, therefore, moreover, nevertheless | 文を切ってから置く(; か .) | It rained. However, we went out. |
| 前置詞 | despite, in spite of, because of, due to | 後ろは名詞 | Despite the rain, we went out. |
最頻出の誤りIt rained, however we went out. ―― however は接続詞ではないのでコンマでつなげない。It rained; however, we went out. または文を2つに分ける。
Despite it rained ―― despite は前置詞なので後ろに文を置けない。Although it rained か Despite the rain。
because / because of / so
We were late because the train was delayed.
because のあとは文
We were late because of the delay.
because of のあとは名詞
The train was delayed, so we were late.
so は結果を後ろに置く
書き言葉での注意Because だけで文を始めて終わらせない(Because it rained. は文として不完全)。また although と but は同時に使わない――日本語の「〜だけれども、しかし」を直訳すると二重になる。
21Common traps
日本語話者が落ちやすい穴 ―― 総まとめ
ここまでの各節から、「エラーが出ないまま間違い続ける」タイプだけを集めた。文法的に壊れていないので指摘されにくく、自力では気づけない種類のもの。
| つい言ってしまう | 正しい形 | なぜ |
I have lost it yesterday. | I lost it yesterday. | 現在完了に過去の時を表す語は付かない(04) |
I'll call you when I will arrive. | …when I arrive. | 時・条件の副詞節は現在形(06) |
I have car. | I have a car. | 可算名詞の単数は裸で置けない(08) |
many informations | a lot of information | 不可算名詞は複数形にしない(09) |
discuss about it | discuss it | 他動詞は前置詞を取らない(10) |
turn on it | turn it on | 代名詞は句動詞のあいだ(11) |
look forward to see you | …to seeing you | この to は前置詞(12) |
The accident was happened. | The accident happened. | 自動詞は受動態にできない(14) |
more cheaper | cheaper | 比較級の二重(15) |
Yes(Don't you like it? に対し嫌いなとき) | No, I don't. | 英語は事実で答える(17) |
It rained, however we went. | …; however, we went. | however は接続詞ではない(20) |
I think he isn't coming. | I don't think he's coming. | 否定は前に出す(17) |
意味は通るが不自然になるもの
| 言いがち | 自然な形 | 差 |
| Please teach me your phone number. | Could you tell me your phone number? | teach は技能を教える。情報は tell |
| I'm boring. | I'm bored. | -ing は「相手を退屈させる」、-ed は「自分が退屈」 |
| I want that you come. | I want you to come. | want は that 節を取らない |
| Please give me an advice. | Could you give me some advice? | 不可算+ Please 単独は命令口調 |
| I am agree. | I agree. | agree は動詞なので be が要らない |
| almost people | most people | almost は副詞。名詞を直接修飾しない |
使い方この節は間違えたときに戻ってくる場所として使う。単語帳タブで例文を見ていて「なぜこの形なのか」が引っかかったら、右側の節番号から本文へ跳べる。